夫婦ボドゲ2021総括編
早いもので年末ということで、この1年夫婦で遊んだボードゲームを今年もまとめたいと思います。
過去2年のまとめは以下の通り。2019年の対戦成績を振り返ると、
433戦172勝256敗5分、勝率3割9分7厘。
2020年は、
389戦127勝251敗11分、勝率3割2分6厘でした。
そして今年2021年を集計した結果…
286戦101勝180敗5分、勝率3割5分3厘。
…まぁこんなもんかなと。
ちなみに遊んだゲームの種類は74で、昨年が76だったのでほぼ同じ。
対戦数は去年から100も減ったけど、これはBGAなどで友人たちと遊ぶ機会が増えたことも一因。
まだ以前のようなゲーム会を再開できる状況になっていない中、オンラインでお付き合いいただけたのは嬉しいことだった。
さてさて、では今年2人で多く対戦したゲームは何だったのか、プレイ回数ベスト10を10位から振り返ってみましょう。
*対戦数が同じゲームは、より好きなほうを上位とした
第10位 ヒバチ(10戦/7勝3敗)
食材めがけてチップを投げろ! そうして集めた食材でたくさん料理を完成させたプレイヤーの勝利。
『サフラニート』という作品のリメイクで、他に類を見ないアクション要素が新鮮。
ただ、そこ以外に特段工夫があるわけではなく、投げるアクションそのものを楽しむゲームといえるかもしれない。
自分と奥さんとの運動神経の差が結果にそのまま反映されました。
第9位 マラカイボ(10戦/1勝9敗)
カリブの海を船で旅する。いろんな港町をグルグル回っていくのが楽しい。
重ゲーらしい満腹感のあるゲームではあるが、ちょっと煩雑で、やり終えた後に「なんでこんなことやってるんだろう?」と虚しさを覚えることもあった。
でも現実逃避感を味わえるので好きです。
第8位 アズール:サマーパビリオン(10戦/2勝8敗)
大人気『アズール』シリーズのどれを買おうか迷って、最終的にこちらをチョイス。2人でじっくり遊べて盤面も美しい。タイルを触っているだけで満足感がある。
気に入ったので拡張セットも購入。タイルをピタッとはめることができるカバーが付いている。
もうすぐシリーズ新作が出るみたいで、そっちでもよかったかな…などと思っているところ。
第7位 トロワ・ダイス(11戦/6勝5敗)
『トロワ』の紙ペンゲーム。紙ペンゲーム自体ほとんどやらず、これもさほど期待していなかったけど、予想以上に面白かった。
ソロゲー感が強いとはいえ、相手の街の発展具合を観察しながらその都度作戦を練り、そして自分のシートを効率よく埋めていくのはとても気持ちがいい。回せるボードとクリスタルのダイスも好き。
(↓ 駿河屋リンク)
ボードゲームトロワ ダイス 日本語版 (Troyes Dice)
第6位 アルハンブラ(12戦/5勝7敗)
2003年作なので比較的むかしのゲーム。製品版がほしいなと思いつつも、結局ずっとBGAでプレイ。
これも面白かった。基本的には建物タイルを購入して自分の敷地に上手に配置していくゲームなんだけど、購入するためのお金にも種類があって縛りがある。建物の価格ぴったりのお金を支払うともう1回手番を行えるという仕組みがグッド。購入するか、購入せずにお金を得るか、自分の欲しい建物を狙うか、それとも相手の狙いを阻止するか…。わずかな判断の差で上手くいったりいかなかったり、シンプルな思考の積み重ねで差が生まれていくのがリプレイ欲を高める。
奥さんには負け越したものの、その後にBGAで海外の猛者たちとプレイして特訓。だいぶ強くなったと思う。
第5位 サンファン2(13戦/3勝9敗1分)
基になった名作『プエルトリコ』より先にプレイしたカードゲーム。
とにかくカードの中身を理解してからが勝負。カードをやりくりしていくゲームは苦手でなかなか勝てないけれど、上手に回せた時の気持ち良さはかなりのもの。
各カードの名前と内容(テーマと効果)がちゃんと一致していて、大層なボードがなくても世界に没入させられるんだと感心した。
ボードゲームサンファン2 日本語版 (Puerto Rico Das Kartenspiel)
第4位 クランズ・オブ・カレドニア(13戦/4勝9敗)
友人とBGAで遊ぶために2人で予習。ずっとやりたいと思っていた重ゲーが簡単にBGAで出来てしまう時代。
『テラミスティカ』な陣取りなんだけどよりストレートで腑に落ちやすい。そのぶんプレイに集中できる。
いよいよ波に乗ってきたぞ!っていうところで終了するのが絶妙に絶妙で、いい意味でムカつく。
熾烈な争いを楽しむなら3~4人、のびのび楽しむなら2人で。
第3位 アーティチョークなんて大キライ!(18戦/8勝10敗)
奥さんが気に入ってBGAで繰り返しプレイ。その後に製品版も購入。
しかし、BGAの方が断然ラクで、実物はほとんど稼動していない…。
カード効果を駆使して手札を減らしていくという少し変わったシステム。でも何回もやっていると一本調子になりがちではあるかな。
18戦しか記録をとっていないけど、たぶんもっと遊んでると思う。
第2位 オルレアン(23戦/3勝19敗1分)
今年初めてプレイしたゲームで一番のヒットがこれ。非常に完成度が高くて、その評判も納得。
やりたいことが出来そうで出来ないもどかしさと、実現できた時の快感。自分でコントロールしていく部分とどうしようもない部分との塩梅が絶品で、我々は作者の思惑通りに盤上で何度も何度も踊るのだった。
実際、これだけの要素をひとつの円環の中に違和感なく組み込んでいるのは見事としか言いようがない。
秋には念願の拡張セットを手に入れたので、これからまだまだ楽しませてくれそう。
第1位 ラッキーナンバー(34戦/25勝9敗)
BGA・製品版合わせて圧倒的によく遊んだこちらが2021年のトップ。
めくった数字タイルを自分のボードにタテヨコ昇順に並べていくだけの簡単ルール。運要素がそこそこあって気楽にプレイできるものの、めくったタイルをどのスペースに配置するかはセンスとバランス感覚が問われる。軽いゲームながら、本質には勝負師向けのシビアさを内包していると感じた。
ボードゲームラッキーナンバー 日本語版 (Lucky Numbers)
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以上のTOP10以外では、我が家の定番で昨年の第1位『エルドラドを探して』、同じくクニツィア先生作で、パッケージの感じからユルいゲームかと思いきやそのガチンコ具合にびびってたじろぐ『ブルーラグーン』、恐竜側とそれを狩る側で対戦する2人専用の『ラプトル』、非情なおばけからワイワイ逃げまわる『ヒューゴ』、独特の得点方法が魅力でわざわざ海外から輸入した『カッラーラの宮殿』あたりをよく遊んだ。『カッラーラの宮殿』は本当にかなり変わっていて、頭のヘンな部分をビシビシ刺激される。ぜひ遊んでもらいたい一作。また、出来自体に不満はあれど、2人用のマーダーミステリー『紫乃淵リライト』もいま思えば楽しい体験だった。
↓ カッラーラの宮殿
そして、ランキングには入れなかったけれど何回も遊んだゲームがもう一つ、それは『セット&マッチ』!
テニスをほぼそのまんま再現したおはじきゲーム。
なぜこれがランク外かというと、自分の無双状態だったために対戦記録をつける意味を見出せなかったから。だって相手は空振りするレベル…。
これは一見くだらないゲームに思えるかもしれない。でも、とにかくテニスの再現度が想像以上なのだ。本当にテニスをしている気分になれるし、慣れてくるとテンポが上がってスピーディな試合を楽しめる。裏ベストはこのゲームかも…。
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その他、今年プレイ回数は多くなかったもののまだまだ遊びたいのは、『ヴィア・ネビュラ』と『グランドオーストリアホテル』(どちらも輸入)かな。
また、協力ゲームでは去年は『パンデミック』に染まった1年だったけど、今年は『ザ・クルー』をクリアしたり、『ディテクティヴ:シーズン1』を遊んだりした。最近、『ウォーリーをさがせ!』風に細かなイラストが描き込まれたマップから手がかりを捜す推理ゲーム、『ミクロマクロ:クライムシティ』も購入して、ルーペ片手に少しずつ楽しんでいる。
逆に、買ったけどあまり遊ばなかったゲームとしては、マーティン・ウォレスの『ロンドン』、昨年BGAで遊んでから実物が欲しいと書いたらなんと再販された『東海道』、リアルな釣りゲーム『フレッシュウォーター・フライ』、テレビで取り上げられたブラフゲーム『チャオチャオ』、同じくブラフのカードゲーム『スパイシー』、国産アブストラクト『フィリット:ポータブル』などが挙げられる。『東海道』はセッティングが面倒&カードの質が期待に及ばず、『フレッシュウォーター・フライ』は洗練されていないのが気になり、『チャオチャオ』『スパイシー』はそもそも2人向きではなく、『フィリット』はコンポーネントの出来があまり良くなくて箱を開ける意欲が湧かなかった。あとポータブルというには少々(物理的に)重すぎる(なのでスマホのアプリでたまに遊んでいる)。『ロンドン』は、うーん、イラストはキレイだけどそんなに…。
とはいえどれも、存分に楽しみながらプレイできたと思う。遊ばなかったゲームもちょっとしたキッカケで回り出すってこともあるし、テトリスのように詰め込まれたボドゲ棚を腕組みして眺めながら、2022年もたくさん遊んでいきたいなと思っている。
今年もありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。