校正・校閲

この1週間とロードレース。

約1週間ぶりの、日記のようなもの。 先週末は久しぶりにボードゲームをお店で購入。欲しかった『センチュリー:ゴーレム』と『ミスティック・ベール』。セールで安く売っていたので迷わずゲット。何度か2人で遊んだけどまずまずの面白さで、特に『センチュ…

読点の位置

先日、ツイッターの機能を使ったアンケートに、たくさんのご回答をいただきました。 その結果が面白いなーと思ったので、軽く感想など。 (※以下すべて個人の経験に基づく個人的な見方であり、何が正しいとかどれが良いとかを判断したり決めたりするものでは…

ボドゲ関連の「校正・校閲」の作業内容について

こんにちは。 以前からブログやツイッターに書いていることとだいぶ重複しますが、自分がボードゲームの説明書、マーダーミステリー、ボドゲ関連本などの校正・校閲を行う場合の「主な作業内容・出来ること/出来ないこと・行わないこと」を今一度まとめてみ…

誤植のタイプ

いわゆる「誤植」にもいろいろある、という話。 誤植を出したくて出している人はおらず、みんな必死。だけど中には制作過程において無自覚に誤植の原因を作っていたり、そういうシステムになってしまったりしているケースもある。 そうならないように気をつ…

ボードゲームの理想的な校正回数

同人・インディーズゲームの説明書(他、カード・パッケージ等)の校正を自分が行う場合、何回くらい原稿(ゲラ)を見せてもらいたいだろう、ということで考えてみました。 間違いをゼロに近づけ、より確実に意図が伝わる、そして読みやすい説明書作りのお手…

ボードゲームのマニュアル校正の話3

秋のゲームマーケットに向けて、また少しボードゲーム関連の校正・校閲のお手伝いをさせていただきました。 今回も多くの点で勉強になりました。いつもと違う視点、頭の使い方、そしてゲームの可能性について考えさせられました。 またゲーム制作者、デザイ…

校正・校閲の仕事について:まとめ

このブログやツイッターなどで「校正・校閲」について何度か書いてきたけれど、そもそも自分は普段一体なにを考えてどんなことをしているのか。 自分のなかでの整理という目的と、どこかの誰かのために、大まかにまとめようと重い思い立ちました。これまでの…

校正者にやってみてほしいアナログゲーム

何となく校正者が得意そうなボードゲーム/カードゲームを集めてみました。 「校正者なんだから言語系のゲームが得意なはずだろう」という偏見に基づいたチョイスとなっております。 ちなみに私は言葉を知らない校正者なので、苦手です。 では、どうぞ。 渡…

校正者の校正とボードゲームのマニュアル校正の話2

校正・校閲の仕事があまり重要視されない理由の一つに、「誰でもできるから」というのがあると思います。 実際、辞書には概ね 校正:原稿とつき合わせて文字などの誤りを正すこと 校閲:文書などの誤りや不備を調べて正すこと …などとあるように、作業自体は…

ボードゲームのマニュアル校正で考えたこと

先日、少しだけ国産ボードゲームのマニュアル(説明書)を校正する機会を頂きました。 頂いた、というのは少し語弊があるかもしれないな… 私が勝手にやった が正しい。 作業時間、約2時間。 これだけで何か分かったとは言えませんが、普段やっている本の校…

校正者の七つ道具 その七

7回目、極めてエラソーに書いてきたシリーズもこれで最後になりました。 が、これ以上もう必需品と言えるほどの道具は思いつかない…! 文字を拡大するルーペ、修正ペン、クリップ、付箋、電卓……色々考えましたが、絶対に必要というわけではないしなぁ。 ど…

校正者の七つ道具 その六

6つ目は、「辞書」です。 よく、校正と聞くと「深い知識が必要な職業」と思われる方がいるのですが、実はそんなことないのです……(本当に) なかには凄い人もいますけど、私自身は全然違います! 校正者にとって大事なのは知識の深さよりも、「(書かれてい…

校正者の七つ道具 その五

5つ目は「定規」です。 定規の使用目的は、 引出し線をきれいに引くこと 字下げや行取り、改頁などの指定をきっちり書くこと 版面のアキなどの長さを測ること です。 1の「引出し線」とは、ゲラの文字から引っ張って自分の鉛筆書きや赤ペンの指示に続く線…

校正者の七つ道具 その四

4つ目は「赤ペン」にしました。 ……が、最後まで読まれても珍しい赤ペンは出てきません。 校正者といえば赤ペンを握っていそうなイメージがあるかもしれませんが、書籍校正者が赤ペンを使うことはとても少ないです。(新聞校正などはまた違います) 「赤を入…

校正者の七つ道具 その三

前2回は書く道具でしたが、今回は「消しゴム」です。 校正者はとにかくゲラを前にして悩む生き物。 この指摘は本当に間違っていないか、自分が読めてないだけではないか、この書き方で伝わりやすいか、著者を不快にさせないか……こんなことを考えて、書いて…

校正者の七つ道具 その二

今回は、あまり校正者が使っているイメージのなさそうなもの、「色鉛筆」です。 書籍の校正者が色鉛筆を使うのは主に、 校正ゲラの中で目立たせたい箇所がある時 印刷所に戻すゲラに入朱する時の、補助的なものとして 赤字の引き合わせをする時に、チェック…

校正者の七つ道具 その一

唐突に紹介する校正者の七つ道具その一、黒の筆記具です。 いい筆記具を使うと、いい校正ゲラになる。 そんなアホなと思うかもしれませんが、けっこう本当です。 基本的なスキルは当然必要ですが、特別字が上手くなくても、丁寧に、気持ちを込めて書けば、ゲ…