長野市への日帰り旅
思い立って日帰りで長野県長野市へ行ってきた。
長野県には何度か行ったことがあるが、長野市は初めて。
目的は国宝・善光寺と蕎麦。
大宮から新幹線で1時間なのであっという間。
お昼前に到着。駅自体はさほど大きくない感じ。7月に訪れた山形駅よりはデカく、
外観は和モダン風(?)でおしゃれ。
そしてさっそくお蕎麦。蕎麦店が多すぎて迷ったけど、善光寺方面に行ってから並ぶのもイヤだったので駅ビルの有名店へ。
自分のあとくらいからランチタイムと重なってどんどん客が増えてきた。
ちなみに長野駅は、出張で来てそうなビジネスマンがめちゃくちゃ多かった。
蕎麦はそこそこうまく合格点。
このあと歩いていって分かったのだが、善光寺近くのお店の方がすいていて老舗感もあったので、急いでここに決めなくてもよかったか…。
とはいえこのレベルの蕎麦がサクッと食べられるのは信州ならでは。羨ましい。
善光寺まではバスでのアクセスが推奨されているようだけども、自分は徒歩で。
まさに秋晴れといった感じで天気が良く、道がきれいに整備されていて、快適なウォーキング。
通りの両側にきれいな建物がたくさん建っていて飽きない。
バスで通過してしまうのはもったいない景観。
ぶらぶら歩くこと25分くらい、善光寺の入口に到着。
立派な仁王門。仁王像も立派だった。
にぎわう仲見世を通って、
山門へ。
そして、国宝・善光寺本堂。さすがに大きい。
ここで面白かったのが、参拝券を買って中に進んだ先の「お戒壇めぐり」。
本尊下の真っ暗な(自分の足元どころか手も見えない本当に真っ暗闇の)通路を手探りで歩いていき、「極楽の錠前」を探り当てて御本尊と結縁する道場らしい。
「右手で壁に触れながらお進みください」との入口の案内に従って降りていったが、これがめちゃくちゃ怖い。
しかもけっこう距離がある。ソロソロとしか進めないから長く感じただけかもしれないけど、いつまで経っても出口に辿り着かない。
途中で道を間違って暗闇の中で迷子になってしまったのではと思ったくらい。
…と、2度ほど角を曲がった先で、右手に何かが触れた。とりあえずガチャガチャ動かしてみたが、これが極楽の錠前なのかどうかが分からない。そんなことより早く脱出したい。
焦り気味にさらに進んでいくと、ようやく光が見えてきて、ついに地上へ。
外の世界のすがすがしさにちょっと感動した。
これはとても面白い体験だったのでオススメしたい。
死の疑似体験だと書かれているサイトなどもあって、なるほど確かにそんな感じ。
家に帰って調べると、あれがやっぱり錠前だったようでホッとひと安心。
出たらちょうど1時で、運よく鐘の音を聴くことができた。
お次は経蔵に入り、他の参拝客と一緒に重たい輪蔵を回した。
これで一切経を読んだのと同じ功徳が得られるようだ。ほんとうだろうか。
比較的新しい史料館も見学し、
冗談なのかなんなのかよく分からない乳牛の「善子さん」と「光子さん」に挨拶し、
最後に急な階段をのぼって山門の上へ。これはいい眺め。
善光寺を出て、入る前に見えて気になっていたお店へ。
松本りんご店!
店頭におばあちゃんがいたので、おいしそうなシナノスイートください!と言って購入。
東京まで持って帰りますと言ったらネットに入れてくれた。
写真では伝わらないけどデカい。帰って冷やして食べたらほどよい甘さで、嚙むと効果音のように「サクッ!」といい音。とてもおいしかった。
お店の周りもきれいな道。
ほんの少しだけどメインストリートから外れて足を延ばしてみてよかった。
ちょっとしたことが旅を豊かにする。
仲見世の「つち茂」であんこのおやきを食べた後、そこからまた歩いて駅まで戻り、
(↑ 歴史ある書店「書肆 朝陽館」はあいにく定休日で残念!)
まだ時間もあるのでどうしよう、と思って駅の商業施設を歩いていると、和菓子屋さんのショーケースに、小布施で有名らしい食べたかったモンブランを発見!
小布施に行かなくても食べられる!とひとり興奮してイートインでオーダー。
きめ細かなモンブランでおいしかった。
その後はお土産処をぶらぶら。新蕎麦を買ったり、シナノスイートのビールを買ったり。
すると、そのお土産屋さんコーナーの奥に素晴らしい立ち飲み店を発見。
これは飲まねばならん! と思い大好きな「よなよなエール」の生と野沢菜のポテトサラダで至福の休憩タイム。
これは最高~。樽生シードルも飲めばよかったかな…。
さて、日も暮れてきたし帰りますか。
…と思ったのだが、やっぱりせっかくここまで来たのだしもう一杯蕎麦!と思い、駅を出て近くの十割蕎麦店に駆け込んだ。蕎麦なら入る。
寒くなってきたので今度はかけ蕎麦。
長野にはこのクオリティの蕎麦屋がゴロゴロあるのか。
東京の小諸そば(チェーン店)もあれはあれで好きだけど、やっぱり本場はいいですね。
よき休日でした。
おしまい。