ボードゲームカフェでプレイし、その完成度にシビれて即購入した『グリュックス』。
家でやってみてもやっぱりもの凄く面白かったので、ここに記すことにしました。
2~4人用ですが、まだ2人でしかプレイしていませんので、2人用限定の感想です。
とはいってもこのゲーム、ボードが両面あり、片面が2人プレイ専用。なので早速記してしまっても何の問題もないでしょう!
いつものように、ルール説明はザックリ。
…なのですが、このゲーム、ルールがとてもよく出来ていて面白いんです。
ルール
・各プレイヤーは自分の担当色のチップ24枚(3種類×8枚)を袋に入れて持ちます。
チップは両面仕様で、裏表に目が書かれています。サイコロのように、裏表の組み合わせが「1/6」「2/5」「3/4」の3種類のチップです。
・まず各プレイヤーは袋からチップを1枚引き、対角線上の角に任意の目の面を表にして配置します。(見えづらいですが、下の写真では赤の3と黄色の1です)
・袋から新たなチップ1枚を引き、スタートプレイヤーから順に、最初に配置した自分のチップの目の分、タテかヨコに直進したマスに新たなチップを配置します。(最初に置いたチップが3なら、タテかヨコに3マス進んだところに次のチップを置ける)
・次以降の手番では、すでに置いてある自分のいずれかのチップを起点にして、その起点チップの目の分、直進したマスに新たなチップを配置します。
配置にはいくつか決まり事があり、
a)直進の進路上にすでに他のチップ(自分のもの、相手のものを問わず)が置かれている場合、それを飛び越えて配置することはできない
b)すでに配置されているチップ(自分のもの、相手のものを問わず)に1枚だけ、新たなチップを重ねる(上書きする)ことができる。以降、下のチップは無力化する
c)ゲームの最初に角に配置した自分のチップには、ゲームを通して1度だけ、いつでも新たなチップを1枚重ねられる。以降、下のチップは無力化する
・誰も新たなチップを配置できなくなるか、袋の中のチップがすべてなくなったらゲーム終了
勝利条件
・ボード上の明るい色の各エリアにあるチップの目をプレイヤー毎に合計し、合計数が大きい方がそのエリアの得点(4点)を得る。2人用ボードには9つのエリアがあり、各エリアすべてで勝敗を計算し、合計得点の多い方が勝ち。同点の場合は、中央の3×3のエリアを制しているプレイヤーの勝利となる
…そんなゲーム。
魅力的なポイント
・目の大小の使い方のジレンマ
1つのエリア内の目の合計を大きくするために、「小さい目で細かく移動してたくさんのチップを置く」か「細かく移動はできないが大きな目で一気に稼ぐ」か、相手の出方を見つつの選択がとても悩ましい。
小さい目は勢力としては弱いが、相手が近くにやってきた時に上書きすることがたやすい。大きい目は相手に進路をブロックされる危険性はあるが、素早くエリア間を移動して勢力を拡げられる。
各チップに一長一短あって、毎手番、どの面をどこに配置するか悩まされるのが至福!
・将棋のように数手先を読んで相手の動きを封じる戦略性
「あそこに置きたいけど、相手のチップが効いてて上書きされてしまう」
「ならば相手のそのチップの動きを封じよう」→ 相手のチップの進路上に自分のチップを置いて壁とするか、相手のチップそのものを上書きできるように立ち回る
……など、いかに相手の動きを封じ込めつつ自分のチップを有効な場所に配置していくか、という読み合いと効率的な手を考える面白さ。
エリアマジョリティ要素のある将棋、というイメージなんだけど、プレイ自体はとても簡単でとっつきやすい。
・ボードのデザインが美しい
シンプルだが美しいボード。電球のようなチップを配置していくだけで全体に静謐な雰囲気が漂ってくる。
…以上、最近はまりにはまっている『グリュックス』2人プレイの感想でした。
冒頭にも書きましたが、このゲームはルールそのものがもう面白い。
ボードと同様に、ルールにもシンプルな美しさがあります。
ルールの面白さ=ゲームの面白さ、と直結しているものは大好き。
★9
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