星に行って精霊となって戻ってきた5匹の動物たち。
その動物たちに星の秘密を教えてもらうために、美しい石を集めよう。
…というテーマの2人専用ゲーム『Spirits of the Wild(スピリッツ・オブ・ザ・ワイルド)』の紹介です。
箱はこんな感じ。『ローズキング(ローゼンケーニッヒ)』とほぼ同じの20×20cmくらいの大きさ。
内容物
個人ボード各1枚。各段に動物が描かれており、穴が開いている。
石が7色×8個。基本のこの6色と…
クリスタルの石。クリスタルには強力な効果がある。
お皿と袋。袋には上記の石をすべて入れておく。
基本アクションカード6枚×2セット。各自同じセットを持つ。
スピリットパワーカード6枚。特殊能力カードで、条件を満たすと使用できる。
コヨーテ駒1個。相手の邪魔ができる駒。
ゲームの目的と勝利条件
両プレイヤー共通の皿(=場)から石を取って、個人ボードの穴に適切な組み合わせで配置していく。
石の配置状態によって終了時に得点が与えられて、最も得点の高いプレイヤーの勝ち。
個人ボードの1段目は「フクロウ」。同じ色のペア1つにつき3点。写真の状態では3×2=6点。
2段目は「ウサギ」。3色配置すると6点。
3段目は「ビーバー」。同じ色を3つ揃えると5点。2つ揃えると2点。3つと2つを両方完成(=フルハウス)させるとボーナスで7点。写真の状態では5+2+7=14点。
4段目は「サーモン」。1色につき1つずつ配置でき、その数に応じて得点。写真のように5色配置していると9点。
5段目は「カメ」。同じ色のみを配置でき、その数に応じて得点。写真のように3つ配置していると6点。
そして4段目の「サーモン」の段のように、動物のすぐ横の穴にクリスタルの石を配置していると、その段の得点が倍になる。なのでこの段は9×2=18点。ただし、クリスタルを配置している段には、追加でそれ以上の石を配置できない。つまり一度クリスタルを置いてしまえば、サーモンの段に6色目の石を配置することはできない。
終了条件
どちらかの手番が終わった時点で、袋からクリスタルの石が皿とボードに5つ出ていたら即座にゲーム終了。
ゲームの準備
・それぞれ6枚1セットのアクションカードを自分の前に表にして並べる。(公開情報)
・スピリットパワーカードを3枚ずつ2つの山にして、表向きに適当な場所に置いておく。(スピリットパワーカードは両プレイヤー共有のカード)
・袋に石をすべて入れ、そこからランダムに4つ引いて皿に置く。4つの中にクリスタルの石が交ざっていれば、それは袋に戻して新たに引き直す。
ゲームの手順
できることは「アクションカードを1枚プレイしてその効果を適用する」の1択。
これを終了条件が満たされるまで交互に繰り返していく。
なお、1度使ったカードは裏返しにして、再び表にするまで使えない。(表にする方法は後述)
カード6枚の内訳は、
・皿から好きな色の石を1つ取って自分のボードに配置(×2枚)
・皿から好きな色の石を2つ取って自分のボードに配置
・袋から石をランダムに2つ皿に出し、皿にある好きな色の石を1つ取って自分のボードに配置
・袋から石をランダムに3つ皿に出し、コヨーテ駒を動かす
・裏返しになったアクションカードをすべて表にして使用可能状態に戻し、2つある山のどちらかの一番上のスピリットパワーカードを使用する。ただし、最低3枚のアクションカードが裏返しになっている(=使用済み)状態でないと、このアクションカードは使えない
※こんな風にコヨーテ駒が置かれている段には石を配置できない。
※2枚あるカード「皿から好きな色の石を1つ取って自分のボードに配置」の裏にはコヨーテが半分ずつ描かれており、2枚とも使用して(裏返して)コヨーテが完成すると、コヨーテ駒を相手のボードに動かすことができる。
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※スピリットパワーカードの特殊効果には、「袋から直接石を2つ引いてボードに配置」「皿から石を1つ取ってボードに配置後、もう一度手番を行う」などがある。使ったカードは山の一番下に移す。
以上を繰り返していき、どちらかの手番が終わった時点でクリスタルの石が5つに出ていたら即座にゲーム終了、得点計算に移る。
まとめ
簡単にまとめると、カードを使用→袋からランダムに石を皿に取り出す→皿から好きな色の石を取って自分のボードに配置。終了時、石の配置状態によって得点が与えられる、というゲーム。
お気に入りの点
・テーマ、石、ボードの神秘的な雰囲気
・30分くらいで手軽にできるところ
・カード選択と石の色の選択だけで相手に先んずるために頭を使うところ
ちょっと不満?な点
・若干、袋から石を引く運要素が勝っているかな…と思えるところ。でも、たぶんカバー可能。
・ヒリヒリするような戦略性があるわけではない
・特に大盛り上がりする瞬間はない
あとがき
…以上、2人専用ゲーム『Spirits of the Wild(スピリッツ・オブ・ザ・ワイルド)』のご紹介でした。
2019年9月現在、日本では売っていませんが、軽すぎず・重すぎずなボードゲームを探している方には悪くないレベルだと思います。
2人で手軽に、そして静かに楽しむにはいいゲームだと思いました。
ちなみに私はAmazon.comで購入しました。