ボードゲーム『カタン』2人用ルールの簡単レビュー
よく遊んでいる『カタン』2人用ヴァリアントルール(原作者クラウス・トイバーによる)の簡単なレビューというか感想です。
もう20回くらいプレイしているので書きました。
詳しいルールは他のサイト様で確認していただくとして、3、4人プレイと違う点は、
1、交渉に代わる手段が用意されている。何でもいいのでお互いコイン(チップ)等を5枚持った状態で始め、それを手番に消費することで「相手の手札から2枚引き、自分の要らない手札を2枚渡す」ということができる。
2、サイコロを手番に2度振って、連続して資源の産出を行う。
3、ダミー駒(中立プレイヤー)を2色配置。プレイヤーが道を1本延ばすと、どちらかの色の中立プレイヤーを選択して同じく1本延ばす。プレイヤーが家を建てると、中立プレイヤーの家も建てる。(最長交易路は中立プレイヤーも獲得できる)
…ざっとこれくらい。
一般に2人用ヴァリアントルールなるものは「何とか2人用に落とし込んだ」感じで結局基本ルールには及ばないことが多いけれど、これは遜色がない。というか、2人用の別ゲームとしても相当面白い。
「交渉こそカタン!」という人や、胃がキリキリするようなキツさが好きな人にはあまり向かないだろうけれど、サイコロころころ、資源獲得&変換、版図拡大といった要素をのびのび楽しめる。
手番がすぐに回ってきてサイコロをたくさん振れるし、比較的望みの土地も確保しやすいので、資源不足のストレスもさほどない。
また通常の『カタン』ほど攻撃要素が強くない(集中砲火を受けない)のも好き。
かと言ってユルいということはなく、サイコロを2度振ることで手札のバーストも起こるし、「2人でやるにはボードが広すぎる」なんてことも中立プレイヤーのおかげでさほど感じない。その中立プレイヤーの道の配置にも戦略性が見出せる。
あと、妻に2人用ルールの良い点を訊くと、「基本ルールでプレイした時の『リードしていると交渉で不利』という部分が再現されているところ」とのこと。
これはどういうことかと言うと、上記1で書いた相手の手札を引くためのコイン(チップ)の必要枚数が、その時点で勝っているプレイヤーは2枚、負けているプレイヤーは1枚ということ。リードしている状況だと有利なカードを得にくくなっている。
確かにその通りで、要するにこの2人用、キツさとユルさのちょうどいいバランスのところで調整されている。
もちろん基本ルールの優秀さあってのものだけど、上手に調整されている『カタン』2人用ヴァリアントルール、オススメです。
ちなみに、我が家では1プレイ平均70分くらいです。
★8
↓ 木製コマの手触りが好きなのでこちらを使用。