最近プレイしたボードゲームのメモ(2021年2月後半)
ルクソール
前回に引き続きBGAで。
戦略はあまりないというか、取れるものはとりあえず取っておこうという感じ。手札の両端しか使えない(並び替えられない)という制約の中で、どうやって目当てのお宝タイルに味方を集合させられるかを考える。基本的に早い者勝ちなのだが、タイルを取った跡地に別のタイルが出現したりして、さほど頑張らなくてもソコソコいい思いができたりする。
コマが2つゴールまで到達するとゲーム終了で、終了時にゴールに近いほど最後にもらえる点数も大きい。だからあまりのんびりとお宝を集めているわけにはいかず、お互いの様子を窺いながら遺跡を奥まで進んでいく。
深く考えずとも気持ちよくお宝のセットコレクションができるので、息抜きにポチポチとプレイするという位置づけ。
トウキョウのハト エサバ・バトル
ダイソーの100円ゲーム。2人用。
色々な動きのできる鳩のタイルを将棋のコマのように動かして、相手のボスハトを取り囲めば勝ち。タイルの質が良くてこれで100円かと思ったが、ルール自体にはそんなに魅力を感じなかった。タイルを手元に戻せるアクションがあるんだけど、ボスハトを戻してもいいんだろうか…? それと説明書がちょっと高圧的な感じがした(個人の感想です)。
クローバーブーケ
ダイソーの100円ゲーム。2人用。
お互いに0~9の数字が書かれたカードを自分だけが見えるように持ち、相手から1枚ずつ引く。そして引いたカードと残った自分の手札の中の1枚を組み合わせて場に出し、合計数の大きい方が勝ち。それを繰り返す。ただし出したカードに4が含まれている時だけ、合計数の小さい方が勝つ。
数字とカードだけでこんな遊びができてしまうのかという驚き。シンプルで美しい。タイプは違うが『ハゲタカのえじき』なんかを思い出す切れ味。エンボス加工が施されたカードの触り心地もいい。
まったくの勘だけど、理系の頭のいい人と対戦すると為す術なく負けそう。
アロハ!バーガー
ダイソーの100円ゲーム。
肉、たまねぎ、パイン、アボカドなどが描かれたハンバーガーの具材カードを裏向けに並べ、神経衰弱のようにめくっていく。「オーダーカード」で示された種類と数の具材をめくることができればバーガー完成。獲得した具材をバンズカードに挟み自分の前に並べてご満悦。
ハンバーガーって人それぞれ好みがあるので、「アボカドいらね~」「肉多すぎ~」など、ゲームの勝利そっちのけで味を思い浮かべて盛り上がれるのが楽しい。
ロシアンレールロード
『アロハ!バーガー』との差が甚だしい鉄道系重ゲーをBGAで初体験。
ワーカープレイスメントで鉄道の線路を延ばしたり列車を改良したり工業を発展させたりして毎ラウンド勝利点を獲得していく。ゆっくりとではあるが進むにつれて出来ることが増えていき、自分のボードも発展していく。「鉄道!工業!」というのが分かりやすくて入り込みやすい。箱絵も含めて硬派な雰囲気が最高だと思った。
今年、拡張を同梱したBIG BOX『Ultimate Railroads』が出るらしいので待ちたい。
サンファン2
だんだん有効なカードが分かってきて、それが手元に来るかどうかは運だなという気がする。初期に「図書館」なんかが出るとだいぶ有利ではないか。それでも工夫次第で接戦に持ち込めるのがいいところ。
マルコポーロの旅路
BGAで初プレイ。気になるゲームを購入前にプレイできるのは嬉しいけど、ちゃんと制作者にお金は渡っているんだろうか…。(よく知らない)
シモーネ・ルチアーニ(ツォルキン、バラージ、グランドオーストリアホテル等)作。冒険家となって都市を巡り、交易品を集め、契約を達成していく。アクションはすべてダイスを配置して行ういわゆるダイスプレイスメント。ラウンド毎の出目で可能な最も効率の良いアクションを選択・実行していく。
想像していたよりマップは狭いけど、移動にかかるコストがなかなか大きい。どのルートを選んでどの交易品を得るか、どの契約を目指すか、ゲーマーとしての習熟度を測られているような感覚があった。
カッラーラの宮殿
こちらもBGAで初プレイ。クラマー&キースリングの2012年の作品。
お金で資材を買い、資材を支払って建物を建てていき、その建物によってお金が入ったり得点が入ったりする。それだけなんだけど仕組みが独特。
6区画ある円盤に各種資材コマが載っていて、手番ではそのうち選んだ1区画から買えるだけ買うことができる。そして、買う際に円盤を時計回りに回すことができる(回さなくてもよい)。回すとどうなるかというと、資材の価格が安くなる。ただし、当然全区画が同時に回るので、自分が買える資材以外も安くなる。回して買うか、相手に買われないように回さず買うか、上手に円盤の動きを利用して少しでも有利になるよう考えるのがユニーク。
加えて独特なのが「決算」。プレイヤーは6種類ある建物を6つの町に建てることができて、自ら決算することによって建築済みの建物からお金か勝利点を得る。
決算では建物の種類を一つ指定して発動させるとその建物すべてから恩恵を得られるんだけど、何をどれだけ得られるかは「その建物を建てている町」によって決まる。この縦軸と横軸の関係に脳みそが沸騰する。さらにそもそも「町によって建築に使える資材が異なる」というヒネリも。
しかも、各プレイヤーは建物の種類ごとにゲームを通じて1度しか決算できない(同じくキースリングの『ヘブン&エール』を想起)。なので基本的には建物の恩恵を受けられるのは1度だけ。なるべくたくさん仕込んでから決算したいが所持金とのバランスがまた脳みそを刺激し、これに「お金を得られる町と勝利点を得られる町が別」という設定がいやらしく響いてくる。
そして決算にはもう一つ、「町の決算」がある。6つの町のうち一つを選び、その町に建っているすべての建物から恩恵を得られるのだが、この決算だけは早い者勝ちになっている。まったく、人の気持ちを弄ばないでほしい!(気持ちいい)
こんな感じで、建物をたくさん建てて決算したい、それにはお金が要る、お金を得るには決算だ、だが勝利点も必須、じゃあどの資材でどこに何を建ていつ何を決算するか、少しでもお得に決算したいがしかし相手に先にやられてしまう、それなら円盤をうまく利用して1手でも早く1金でも安く…というような考えが頭の中をぐるぐるぐるぐるしているうちに終了トリガーが引かれて悶絶する。上等だ、気に入った。
そんなカッラーラは大理石の名産地で、サッカー元イタリア代表GKブッフォンの出身地でもある。
オルレアン
一度は買わぬと決めたオルレアンを買った。誘惑に勝てなかった。
中世フランスの偉い人になって人を雇い、各地を回って資源を集めたりしながら勢力を拡大していく。
『オルレアン』のボードを見た奥さんが「ツール・ド・フランスみたい🚴♂️」と言ってて確かに、楽しそーと思った。ボードはしっかりしてるしコマはとても抜きやすかったし説明書は薄くて読みやすそうだし、プレイまでの準備にストレスがないとワクワク感だけが高まる♪
— d🐽d🐽(ドド) (@dodo8o) February 23, 2021
箱を開けてすぐにこんなツイートをしたけど、説明書はちょっと不親切で分かりづらいところもあった。そして、
『オルレアン』はゲーム自体は楽しかったが一つどうしても言いたい。ゲームの準備で、5種約80枚の商品タイルを全種混ぜてランダムに配置した後で、残ったタイルを種類ごとに分けさせるやつ、あれは鬼畜の所業。せっかくのゲーム体験が初っ端で奴隷の気分になる。考えたやつ出てこい! pic.twitter.com/fOUJ2qnmnL
— d🐽d🐽(ドド) (@dodo8o) February 25, 2021
…こんなことも思ったのだが、ゲームが始まってしまえば2人プレイのおかげもあってかストレスなくサクサク進む。特に複雑なところがないのは意外で好印象。
やりたいことを実現するためにどの職業の人を雇うかってのがまず一番の悩みどころなのだけど、さほど思いどおりにいかなくても色々と選択肢は用意されていて、自由な動きが許されている気がした。まだ2戦だけとはいえ終始楽しく遊ぶことができた。
最後の得点計算が少し面倒なので、スコアパッドがあれば便利。