手札から1枚場に出すだけの簡単プレイなのに、とてつもなく悩ましい。
↑ こちらは台湾版のパッケージ
数字1~7×4種類の小鳥カード計28枚をシャッフルして配り、それを1枚ずつ、縦5列×横5列になるように配置していくだけというシンプルなルール。
場がすべて埋まったら、それぞれの列で合計数の一番多い種類の小鳥が、列ごとに設定された得点チップを獲得できる。
どうやって目当ての列の小鳥の数を増やしていくか、どの列を捨てるか、という部分だけでも充分に考えどころがあるのだけれど、このゲームの肝は、「最後に1枚手札に残した種類の小鳥が獲得した得点=自分の得点になる」というところ。
つまり、たとえば下の写真のように、横の1列で、赤/白/青/緑の小鳥の合計数が12/8/3/0だったとすると、赤の小鳥がその列の得点チップに書かれた得点を得る(写真では10点/ゲーム毎にランダムに配置)。
そしてその赤の得点を自分のものに出来るのは、「最後の最後まで赤の小鳥カード1枚を使わずに手札に持っていたプレイヤー」となる。
プレイヤーは、赤の小鳥を1枚使わずして、赤の小鳥の列ごとの合計数を高めていかなければいけない。ここが最高に悩ましくて、上手な立ち回りを要求される。
油断していると、「赤を狙っていたのに赤を使ってしまった」ということが起こり得る。
しかも列は縦横合わせて全部で10もあるのだから、他の色のことも考えて行動しないと、なかなか思い通りに得点は稼げない。
2種(or3種)の小鳥がバッティングした列は、第3位(or第4位)の小鳥がその列を獲得できる、というルールも非常に頭を使うポイント。
とても難しいけれど、うまくいった時の気持ち良さは相当なもの。
小鳥のイラストの可愛さだけでも楽しいゲームです。
(小鳥以外にカラスカード、フクロウカードがありますが、ここでは割愛しています)
思考性 ★★★★★★★★☆☆
ジレンマ ★★★★★★★★★☆
インタラクション ★★★★★★★★★☆
ギャンブル性 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
運要素 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
テーマ ★★★★★★★☆☆☆
コンポーネント ★★★★★★★★☆☆
重さ ★★★★☆☆☆☆☆☆
総合評価 ★★★★★★★★★☆
BGG RATING:7.0/BGG RANK:2,940
↓ 2019年5月、日本語版が再販になりました。