ツール・ド・フランス2020 第18・19ステージのメモ

第18ステージはアルプス3連戦の最終日、そして今大会の山岳ステージのラスト。獲得標高4000メートル超。

まず序盤のスプリントポイントが注目されたがサガンはベネットとの点差を詰められず。

形成された逃げ集団はクフィアト、カラパス、ヒルシ、ビルバオら。またヒルシ!と思ったが下りで落車! カラパスは着実に山岳ポイントを重ねていき、この日の山岳ジャージを手にする。同じイネオスのクフィアトと共に安定して山を越えていき、2人でゴールまで帰ってきた。どっちがステージ勝利かな? と興味津々だったが、肩を組んで仲良くゴール。

どうやら山岳はカラパス、ステージはクフィアトということになっていたよう。ベルナルが去り、イネオスの底力を見せつけたレースだった。

総合争いはランダが果敢にアタックするも吸収。その後も大きな動きはなくゴールへ。そもそもファン・アールトの引きが強烈すぎて誰もアタックできない。ラストなんてボーナスタイムを消すべくスプリントで他の総合勢を圧倒して3位フィニッシュ。ウランやイェーツが遅れる展開を普通に上ってきて3位っていうのが恐ろしい。

 

第19ステージは結構凸凹のある一応スプリントステージ。

総合はおそらく動かないので注目はグリーンジャージ争い。4級山岳でボーラが動くか? と思われたが動きなし。しかしスプリントポイント通過後にアタックがあり、サガン、ベネット、トレンティンを含むグループが出来上がる。サガンはこのステージで勝たないと苦しくなるので何とかしたいところだけど、ベネットが必死のマーク。各選手が様子を窺いつつ走るなか、一瞬の隙を見つけて飛び出したのは … クラーウアナスン! またサンウェブ! これはまさかの2勝目か!? 後続はお見合い状態で差が詰まらない。サガンはベネットに張りつかれているので動けない。しかもこの中にはまたサンウェブのメンバーが1人含まれている。

…てなわけでクラーウアナスン15キロ独走勝利! サンウェブ3勝目! すごい。

ベネットは最後まで耐えてサガン、トレンティンを抑えてゴール。マイヨ・ヴェールをほぼ確定させた。

ちなみにこの日のスタジオゲストは安原監督。ふざけている時はいつもの安原監督でヒヤヒヤものだったけど、「あ、いま真面目だ」という時の発言はさすがに鋭さがあったし、他のゲストでは絶対に聴けない類いのものだったと思う。受けるのが栗村さん&谷口さんのコンビで良かった。

 

さあ、残り2ステージ。総合争いは今日のTTで決まる。そして明日はいよいよシャンゼリゼだ。

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