ツール・ド・フランス2020 第6・7・8・9・10ステージのメモ

第6ステージは中央山塊。逃げに乗ったアスタナのルツェンコがそのまま逃げ切り。総合勢に大きな動きはなし。

 

第7ステージは途中の上りでサガン擁するボーラがペースアップ! これにライバルスプリンターたちがついていけず次々と脱落。グリーンジャージのためにまさかこんなところで仕掛けてくるとは…。そのあとさらに集団は分断され、ポガチャルも1分ちょっと遅れる。

だいぶ人数の減った集団はそのまま最終スプリントへ。これは久々にサガンか!? と思ったらいつの間にか姿が見えず、早めに駆けたのはボアッソンハーゲン! いけ!

…しかし勝ったのは天才青年ファン・アールト! 前日の山でグイグイ引っ張っていた疲れをまったく見せず、今大会2勝目。ボアッソンハーゲン惜しかった…!

第8ステージはピレネー突入。不調のピノが遅れて総合から脱落。情けない。 レースは逃げ切り濃厚で、ナンス・ピーターズとザカリンが抜け出す形。しかし下りの遅いザカリンが徐々に遅れて、ピーターズの逃げ切り勝利。

総合争いは前日遅れたポガチャルがアタックし、40秒ほど取り戻すことに成功。

ピレネーに合わせ、南西地方のワインを開けました。

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第9ステージはピレネー最終日。第2ステージの走りで自分が控えめにプッシュしたヒルシが単独で逃げる展開。残り約90キロから一人で逃げる逃げる。スイス人の独走はあの宇宙人を連想せずにはいられない。頑張れ!

最後の1級では総合勢が動き、ログリッチ、ポガチャル、イェーツ、ベルナル、ランダという本命候補が追走。山頂ではログリッチとポガチャルが接触してポガチャルが転倒しそうになるシーンも。

だいぶタイムは詰められたがヒルシは粘走を見せる。しかしどんどん迫ってくる総合勢。逃げ切れるか…!? と手に汗握る展開のなか残り3キロ切って差は10秒ほど。そこでヒルシが下したのは「足を緩めていったん合流、スプリントに備える」という冷静な判断。残り2キロから5人の後ろにびったり張りついてその時を待つ。これは緊張する展開。胃が痛い。総合勢でスプリント力があるのはログリッチとポガチャル。

そしてついに最後の直線、くぁー、キリキリするー! という中で最初に仕掛けたのはヒルシ! 勢いよく抜け出して、頑張れー! と思ってるすぐ後ろからポガチャルが迫る。…ぁぁぁぁぁぁあ! 

…ポガチャル優勝! 2位はログリッチで、3位のヒルシは悔しさでハンドルバーを叩く。

いやー残念ながら負けたけど今日の走りはあっぱれ。今後も注目したいどころか、一気にファンになった。

今大会ここまでのベストステージかな。

総合は大本命ログリッチが首位に浮上。

 

ここで1回目の休息日を挟む。

今大会初の一斉PCR検査が実施され、数チームのスタッフが陽性で大会から除外される。

そしてなんと開催委員長のプリュドムさんが陽性! これはまさかの展開。無症状ということだけど、選手以外で接触していた人も多そうだから気の毒。後半には戻ってくるのかな?

 

休息日明けの第10ステージは横風注意報の平坦ステージ。

終盤で分断が起きるもさほど大きなダメージはなく、最終スプリントへ突入。

といってもニッツォーロも第8ステージでリタイアしており、やや盛り上がりに欠ける感じは否めない。(が、緊張しまくりで画面を見つめる)

細い直線を先頭で駆け抜けたサム・ベネット今大会初勝利! それどころかツール初勝利。2位ユアン、3位サガンと、まぁ現状では妥当な結果。

グライペルあたりが奮起してくれると面白いのだが…。www.jsports.co.jp