ボードゲーム『遥かなる喜望峰』レビュー
おらが船で、世界の名だたる港を回るのだ!
ヴェネツィア、ナポリ、コンスタンティノープル、バレンシア、マラッカ、長崎…。港の名前を聞くだけでワクワクしてしまうこのゲーム。しかも何度も何度もぐるぐる回る。ある意味、夢がない(笑)
でも各港のイラストが雰囲気たっぷりだし、船コマをたくさん動かせるのもとても気持ちがいい。(その船コマはちょっと軽い造りなのが残念だけど)
港を巡るので交易ゲームかと思うけど、実際は投資ゲーム。交易によって手元をどんどん充実させて大金持ちに…という感覚を味わえるゲームとはちょっと違う。交易は投資のための下地に過ぎず、事実、3種ある資源には大きな価値の違いがない(感じられない)。交易で稼ぐのではなく、交易品を運んで目当てのものに交換→投資する。同じようだけど微妙に異なる。
少ない元手でいかに効率的に資源を回して素早く投資していくか。こういった勝利点への最良ルートを模索していくプレイ感はもうちょっと重いゲームに求めてしまう要素だけど、それをサクッと味わえるところがお気に入り。
敵船が規則に従って動く2人用ルールもよく考えられていて、対人戦と比べても遜色ない満足度がある。
ちなみに我が家では、港カードを『サバイブ!』のボードに並べて海感を出しています。
↑各港をもっと離してもいいかもしれない。
自分はなぜかこのゲーム得意で、ほとんどのゲームで奥さんに負け越しているなか、これは圧倒的勝率!
勝ちすぎてあまり付き合ってくれなくなった…。
思考性 ★★★★★★★☆☆☆
ジレンマ ★★★★★★☆☆☆☆
インタラクション ★★★★★★★★☆☆
ギャンブル性 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
運要素 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
テーマ ★★★★★★★★☆☆
コンポーネント ★★★★★★☆☆☆☆
重さ ★★★★☆☆☆☆☆☆
総合評価 ★★★★★★★☆☆☆