つい先日、ストレスと疲れからか、身体が唐突に「新鮮な空気」を求めているのを感じた。
これはいかん! ということで、その週末に急遽1泊の小旅行を決意。
「星がきれいに見える」と評判の宿があって、以前から気にはなっていた所。
本当は快晴が約束されている日に行きたかったけど、居ても立っても居られず行くことにした。
立川から特急あずさ(満席で座れず)に乗って、ローカル線を乗り継いで約2時間で到着。
駅のホームに降り立つと、いきなり空気がうまい。東京のあれは空気ではない、二酸化炭素で薄めた塵だ、と思った。
着いたらとりあえず「清里テラス」なるところへ。麓からリフトに乗って…
たどり着いたら、この眺め。
気持ちいい!
高原ミルク?的ないかにもな飲み物を飲みつつ、ぼーっとひと休み。
しかしこの日はめちゃくちゃ暑い日。
肌が焼け焦げそうだったので、お土産を買ったら早めに下山。
リフト結構怖い。
ホラー好きの我ら夫婦のリフト上での会話は、この空の色とは対照的なものだった。
バスを待っていたら、本日の宿、「清里高原ホテル」の送迎車がやってきたので、ホテルまで乗せてもらう。
ホテルはこんなところ。(そしてあやしい雲)
リニューアルしたばかりの部屋は天井も高くてきれい。
ちょっと池の周りを散歩して、木々の緑にほっとひと息。もうこれでだいぶ満足。
さらに夕飯前にほぼ貸し切り状態の露天風呂でまったりできて、再校でしたね。って変換!
夕食はフレンチのコース。
趣向を凝らしたメニューが続いて楽しかったし、お肉も美味しかった。
ちょっとワインを飲みすぎたけど。
そして夜8時からは星空観測会。天文台を備えているホテルで、晴れているときはそれはもう見事な星空が見られるという…。
…が、昼間の青空が幻かと思うような曇天!!
星空観測会は、スタッフさんによるスライドを使った星空解説と、天体望遠鏡の説明で終わり。まぁ、こればかりは仕方がない。
ところでその天文台での質問コーナー、来ていた少年の質問とスタッフさんの回答、
「どうして星はきれいなんですか?」
「いい質問だね。それは、星は自分で頑張って光っているからだよ」
というやりとりにじ~ん。
夜空の星のほとんどが恒星だって知ってました? 私は知らなかった。
その後は部屋で、持ってきていた『ラブレター』と『キャバレーフォーカード』を遊ぶ。(『ガブル レモネード』も持ってくればよかった!)
そしてまたお風呂。
完全に癒されたところで、そろそろ寝ようかなと思ってカーテンを開けて空を見上げたら、何やらキラキラしたものが…。
これは……星!!⭐️
慌ててホテルの中庭に下りて、改めて空を見上げたら、やっぱり星!!
すごくたくさんの星!!
他の宿泊客の人たちを起こしたかったくらい。
あー感動。運が良かったなぁ…。
…。
感動する私をよそに「でっかい虫がわたしの周りを飛んでる」とやや素っ気ない奥さん(田舎出身なので星空に免疫がある)と一緒に部屋に戻ってもう一度見たら、空はもう雲に覆われていた。
ほんの一瞬のことだったみたい。
朝5時半、この景色。さわやかな朝とはこのことか。
東京にこんな朝があるだろうか。
富士山も美しい。
色とりどりの朝食を食べたらチェックアウトして、ぶらりと「萌木の村」というところへ。
この日も暑かった…。
ちょっとお茶して、遅くならないように帰路に就く。(台風接近中)
空気と景色と温泉と一瞬の星空に安らいだ1泊2日の週末旅行。
たまには思い立ってすぐの旅もいいものだなと思った。
おしまい。