メタルアルバムにありそうなボードゲームのアートワーク選 第二章
あれから3年近くが経ち、他にもいろいろと出てきたのでようやく第二章。
注)すべてフィクションであり妄想です。ボードゲームの内容、実在のアーティストとは一切関係ありません。
NEMESIS
This is デス!
「フィンランド産デスメタルバンドの3rd。限りなく重く、暗く、激しい。しかし粗削りではなく、全メンバーが音楽大学を卒業しているそのテクニック、そして構築美でも他を圧倒。みんな超コワモテだが意外にシャイで、フロントマン以外はベジタリアン」
DUNE: IMPERIUM
見るからに壮大そうなやつもメタルあるある。1曲目のイントロから続くドラマティックな導入部はもはや理解不能。
「ネビュラ賞を受賞した60年代のSF小説に着想を得たコンセプトアルバム。オーケストラをバックに従え、はるか彼方の世界の混沌と静寂を描き切った」
ARK NOVA
メロディアスなハードロックにありそう。カナダかオランダあたり。
「カナダ産HRバンドのデビュー作。ハイトーンを駆使したヴォーカルにエッジの利いたギターサウンド、そして分かりやすいメロディは時にTERRA NOVAを思わせる」※本CDの売り上げ及びコンサートの収益の一部は、環境保護団体へ寄付されます (※されません)
TAINTED GRAIL: THE FALL OF AVALON
むしろボードゲームの箱絵であることが不思議なほどのメタル感120%。ディスクユニオンのメタルコーナーに陳列されていても微塵も疑わない。
「テクニカルデスバンドTAINTED GRAIL待望の2nd。衝撃のデビュー作から2年、さらに上を行く完成度でジャンルの頂点に登り詰める。覆面ドラマーの正体は未だ明かされていないが、元MORBID ANGELのピート・サンドヴァルと囁かれている」
ANACHRONY
謎のシンボルをどーんと持ってくるのもメタル的な要素の一つ。
「デヴィン・タウンゼントが新たに企画した超絶バカテク・プロジェクトがついにベールを脱ぐ。轟音ギター&人間業とは思えないツーバスにただただ圧倒される」
BLUE MOON CITY
ありがちなモチーフてんこ盛りで、期待と不安が交錯する。
「古の時代の物語を正統派メタルで再構成。イメージとしてはSAVATAGEあたり」
ECLIPSE & BEYOND THE SUN
タイトルがイングヴェイ。この手のテーマが多いのもメタルとボドゲの共通項。
「イングヴェイのフォロワーによる2作品。流麗なテクニックで様式美を再現しており、御大も『悪くないね』とまんざらでもなさそう」
ボードゲームビヨンド・ザ・サン 日本語版 (Beyond the Sun)
THE SEARCH FOR PLANET X
コンピューターでちゃちゃっと作ったようなジャケットもよく見かける。無難にメロディアス。
「アメリカ出身のメロディックHRバンドのデビュー作。どの曲もフックがありそれなりに聴かせるが、これといって耳に残らない」
WATERGATE
なんかこう、ミニアルバムかシングルっぽいアート。ストレートに内容を伝えるが、ちょっと安直。
「一時はMEGADETHの後継とも言われたインテレクチュアル・スラッシュバンドの先行ミニアルバム。来月発売予定のアルバムは、アメリカの歴史的な重大事件をテーマにえぐる渾身の一作」
ANKH: GODS OF EGYPT
これはどこかで本当に見た気がするな…。
「ブラジル産パワーメタルバンドの9thアルバム。メンバー6人中5人は元ANGRA。今回もBLIND GUARDIANやGAMMA RAYのメンバーがゲスト参加しており、さながら同窓会」
OBSESSION
はるか昔のクラシックロックの名盤風。オビの文句に胸躍らせながらレジへ。
「40年の時を経て復刻された伝説のアルバム。全3曲39分という内容だが、時にTaï Phongを思わせるシンフォニックかつセンチメンタルなメロディは聴き手を選ばない。奇跡の初来日公演(立川ステージガーデン)実現なるか!?」
UNFATHOMABLE
なんだかよく分からないがおどろおどろしいやつ。
「ブルータルデスの雄、UNFATHOMABLEがクトゥルフテーマに真正面から挑んだ最新作。バンド名どおりの深遠なサウンドが聴く者を暗黒世界に引きずり込む」
EMPIRES OF THE VOID Ⅱ
北欧っぽいけどもう少しヘヴィかも。
「元220 VOLTのメンバーによって結成。惑星間戦争を扱った前作の路線を継承しつつも、今作は宇宙と神話をテーマにしてさらにスケールアップ。しかし相変わらずヴォーカルの線の細さが気になるところ」
WITCHSTONE
間違いなく欧州。
「解散から13年、ジャーマンメタルの古豪WITCHSTONEがオリジナルメンバーで復活。デビュー当時そのままの大仰な曲の数々は、聴いているこちらが恥ずかしくなってくるほど。来日公演中に訪れた居酒屋では、店のビールを樽ごと飲み干して健在ぶりをアピール」
BLOOD ON THE CLOCKTOWER
70年代に現れて消えた幻のバンド風。
「シーンに登場した当時はBLACK SABBATHに比肩しうると目されていたが、この一作を残して消滅。逮捕説、死亡説、宇宙人に連れ去られた、などさまざまな噂が流れたが、いまは地元で有機野菜を使ったカフェを経営しているらしい」
ARENA: THE CONTEST
疑問の余地があるだろうか。
「かつてMANOWARのジョーイ・ディマイオ閣下は、"偽のメタルに死を!"と言った…。その系譜を継ぐARENAの最新作。筋骨隆々のメンバーが噴き上げる勇壮で劇的な音の洪水。そして戦う者たちへの鎮魂の祈り。涙を流しながら大合唱」
THE NIGHT CAGE
ゴシックですね。
「ダークな耽美性を極めたゴシックメタルの傑作。極限まで美しくメランコリックな世界観は、この世の終わりに聴くに相応しい。ちなみに6曲目の"Silence"は約4分間の無音。これが意味するものとは?」
BATTLELORE
なぜこのデザインにしたのかという微妙なジャケも。しかしそれも含めて楽しむのがメタルファン。
「ジャケットから感じられるとおりの勢いはあるが、似たような曲が並ぶ。コレ!という決め曲が欲しかった」
AFTER THE EMPIRE
アートを見るだけでどういう音楽か分かるやつ。このアルバム、探せば実家にあるんじゃないかな。
「イタリア出身のシンフォニックパワーメタルバンド、AFTER THE EMPIREの1st。オーケストレーションを導入し、ドラマティックな世界を大迫力で描き出したコンセプトアルバム。この一作がエンパイア・サーガの始まりとなった」
DESCENT: LEGENDS OF THE DARK
これは痺れるほどカッコイイ。めちゃくちゃ速そう。
「現HM界でAEON’S ENDのスピードを超える唯一のバンドがこのDESCENT。問答無用の激烈スラッシーなスタイルは流行などどこ吹く風。むしゃくしゃしたらコレを聴け!(ヘッドバンギングのしすぎに注意)」
RETURN TO DARK TOWER
あれだけ揉めて解散したのに、お金が無くなるとあっさり再結成してくるおじさん達。
「『RETURN TO DARK TOWER』という何のヒネリも恥ずかしげもないアルバムを引っ提げ、あのDARK TOWERが帰ってきた! ライブ会場にはスターレス髙嶋の姿も」
NEW FRONTIERS
いかにもテーマがありそうな思わせぶりなアートだが、あまり意味はなかったりする。細かいことを気にしないのもメタル。
「軽めのキーボードを主体にした煌びやかで広がりのあるサウンド。派生バンドが多岐にわたるRACE FORファミリーにニューバンドが加わった。12人編成の大所帯で今秋来日予定」
ボードゲームレース・フォー・ザ・ギャラクシー ボードゲーム ニューフロンティア 日本語版 (New Frontiers)
ABYSS
メタルは時に怒りだ。(理由は不明)
「腐り切った世界に向けた無言の咆哮。5作目にして全編インストゥルメンタルを作ってしまったABYSSだが、これが最高傑作との評価。ヴォーカルは唸り声だけで参加し、ギャラの配分で揉めている」
…以上、今回もありがとうございました。
よいボドゲ&メタルライフを。See Ya!