最近観た映画とドラマの記録

『風をつかまえた少年』★3

キウェテル・イジョフォー監督・脚本・主演。大干ばつが襲ったマラウイに暮らす少年が、村を救うために独学で電気を起こそうとする実話。

その少年の自伝が原作になっており、伝記映画と言ってもいいかもしれない。ストレートすぎる作品ではあるが、実話という重みがある。

風をつかまえた少年(字幕版)

風をつかまえた少年(字幕版)

  • 発売日: 2019/12/01
  • メディア: Prime Video
 

『ヴァスト・オブ・ナイト』★3

ニューメキシコ州、1950年代。田舎町で電話交換手を務める高校生がある夜、不可解なノイズを受信する。それを地元のラジオDJに伝えたところ、番組でノイズの情報を募ることに。すると軍隊時代の昔に同じ音を聞いたことがあるという男から電話が入る。時を同じくして、町では不思議な現象が報告されていた。いったい、何が起こっているのか。

これが長編デビューとなるアンドリュー・パターソン監督作。明暗の対比が田舎町の溺れそうな夜の深さを強調する。やや小手先感を覚えなくはなかったが、次回作も大注目。

ヴァスト・オブ・ナイト

ヴァスト・オブ・ナイト

  • 発売日: 2020/05/15
  • メディア: Prime Video
 

モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』★4.5

ロマン・コッポラ製作、ガエル・ガルシア・ベルナル、ローラ・カーク、マルコム・マクダウェル出演。NY交響楽団にやってきた若きカリスマ指揮者ロドリゴ(G・G・ベルナル)によって、楽団に嵐が吹き荒れる。そしてそこにオーディションを受けにやってきたオーボエ奏者ヘイリー(L・カーク)の運命は? 全4シーズン40話。

実在のオーボエ奏者による著書を原作にしたオーケストラ内幕もの。まず俳優たちのアンサンブルの見事さ。ベルナルの狂気と純粋さ、L・カークのリアルな肉感、M・マクダウェルの皺、バーナデット・ピーターズの胸の谷間…。単なるコメディでもドラマでもない、現実的ともおとぎ話とも形容できない世界に引き込まれた。

1話30分×40話のどれ一つとして期待を裏切るエピソードはなく、テレビをつければ目の前にいつもの楽団員らがいる幸せ。多くのメインキャラクター達が最後まで出演し続けてくれたのも嬉しかった。

第3シーズンのイタリアロケ、第4シーズンの日本ロケなどを見ても、このドラマに対する製作の熱量が分かる。これは良かった。

天才指揮者あらわる

天才指揮者あらわる

  • メディア: Prime Video
 

ミッション:インポッシブル フォールアウト』★3.5

説明不要のシリーズ第6作。

しつこいほどのサービス。毎回これを繰り出してさらに7作目・8作目も進行中というのだから恐れ入る。お体に気をつけて頑張ってください。(とはいえちょっと尺が長い。今回がシリーズで最長)

ミッション:インポッシブル フォールアウト (字幕版)

ミッション:インポッシブル フォールアウト (字幕版)

  • 発売日: 2018/11/06
  • メディア: Prime Video
 

『クイーンズ・ギャンビット』★4.5

アニャ・テイラー・ジョイ主演。全7話のリミテッド・シリーズ。ある事情から孤児院で育った天才チェス少女の物語。

意外に少ないチェス題材のドラマ。ストーリーの骨格自体は非常にシンプルながら、繊細かつドラマティックに描写。自分には馴染みのなかったチェスの世界もとても魅力的に映る。やや平凡な展開のところでも持たせるのはアニャ・テイラー・ジョイの力が大きい。最終話は感動的だ。

『7500』★4

ジョセフ・ゴードン・レヴィットが副操縦士を演じるハイジャックもの。飛行機の離陸前の準備からハイジャック発生、そして結末まで、事件の顚末を操縦室のみのワンシチュエーションで緊張感たっぷりに見せる。

離陸前の乗務員たちとの簡単なやり取り、離陸時の計器類の操作などがリアルに感じられて引き込まれる。操縦室と客室側とのモニターだけを介した見せ方が新鮮だし、音の使い方も巧いと思った。

7500

7500

  • 発売日: 2020/06/18
  • メディア: Prime Video