夫婦2人で遊ぶボードゲームの対戦記録、その39。
今回は先日、完全日本語版が発売になった『テラフォーミング・マーズ』拡張「プレリュード」を遊びまくった感想です。
週末に届いて3日間で計7回、約25時間だからアホだと思った。
※「基本セット」「ヘラス&エリシウム」「プレリュード」を使用
※カードは企業時代も含めてすべて使用、ドラフトなし、政府の開発なし
※マーカーは黒が自分、黄色が妻
- 1戦目:ヴィトール vs バレー・トラスト ✖
- 2戦目:トールゲート vs ロビンスン産業体 ○
- 3戦目:ポイント・ルナ vs 城星マーズ ○
- 4戦目:バレー・トラスト vs 城星マーズ ○
- 5戦目:ポイント・ルナ vs ヴィトール ○
- 6戦目:テラクター vs 城星マーズ ○
- 7戦目:タルシス共和国 vs ヴィトール ○
1戦目:ヴィトール vs バレー・トラスト ✖
1戦目、自分はヴィトール、相手はバレー・トラスト。マップはノーマル。
どちらもプレリュードの企業で、ヴィトールは「ゲーム最初のアクションとして、無料で褒賞を1つ設立」、効果は「マイナスでない勝利点アイコンのあるカードをプレイ時、3MC獲得」
バレー・トラストは「ゲーム最初のアクションとしてプレリュード・カードを3枚引き、そのうち1枚をプレイ」、効果は「科学タグのカードをプレイ時、そのコストが-2MC」
まず思ったのは、ヴィトールはやってて楽しいってこと。こまめにお金が入ってくるのいいね。
結果2点差で負けたとはいえ、久しぶりにストレスを感じなかった気がする。
ただし、最初の褒賞設立はかなりの博奕。いきなり頭を悩ませることになる(そしてそれが面白い)。
バレー・トラストは、プレリュード・カード+1枚が強力! 相当なアドバンテージを持ってゲームをスタートできる。
↑ 終了時の盤面はこのような感じに。
2戦目:トールゲート vs ロビンスン産業体 ○
2戦目にして早くもプレリュード企業を離れ、古豪トールゲートを使用。相手はロビンスン産業体。マップはヘラス。
ロビンスン産業体はアクションとして「4MCを支払うと、最小値の資源の産出量1つを+1」。
一見便利なんだけど、「最小値の資源」しか上げられないので、「いま上げたいのはそれじゃない」ということが結構あった模様。
対戦していても企業効果にさほど脅威は感じなかった。
いっぽう私のトールゲートはというと、稀にはまった時の切れ味・爆発力は凄いものがある企業だったのが、プレリュード・カードによって安定感がグッと増した感じ。
まぁでも今回は「物理学総合研究所」が初期に来たのが大きかったかな。
3戦目:ポイント・ルナ vs 城星マーズ ○
ポイント・ルナは「チタン産出+1」、効果は「地球タグのカードをプレイ時、カードを1枚引く」。あと、タグが地球と宇宙の2つある。
城星マーズは「MC産出+3」、効果は「建物タグのカードをプレイ時、そのコストが-2MC」。
ポイント・ルナは地球タグが来るかどうかにかかっているかも。今回はその運が良くて、初期からMC産出量等が上がったことにより爆発。
久々に130点超え。
城星マーズはまぁ、効果としては微妙かな…。アジア企業ってことで面白いけどね。
4戦目:バレー・トラスト vs 城星マーズ ○
1戦目で相手にして強かったバレー・トラストを選択。対するは再び城星マーズ。マップはエリシウム。
やっぱりバレー・トラストのプレリュード・カード+1枚は超強力。
火星の南半球をほぼ独占して140点の大台に乗る。
5戦目:ポイント・ルナ vs ヴィトール ○
1戦目、3戦目で既出の企業の対決。マップはノーマル。
ポイント・ルナの時にプレリュード・カードの「ガリレオ衛星採掘権」が来たら強い。「ガリレオ衛星採掘権」は「チタン産出+2」なので、計+3に。
相手はこれでもかってくらいカード上に資源を置いて対抗。
圧勝できるかと思って始めたけど、終わってみれば93対93の同点。所持MCの差でなんとか勝ち。
6戦目:テラクター vs 城星マーズ ○
基本企業のテラクターを選択。相手はまた城星マーズ。マップはヘラス。
褒賞と称号をほぼ独占して、タイル配置でも圧倒。130点超えで勝ち。
プレリュード・カードの2枚がどちらもカードを引けるタイプで、だいぶその運もあったかな。
7戦目:タルシス共和国 vs ヴィトール ○
タルシス共和国ということに加えて初期の手札(タイル配置系がたくさん)を見て、とにかくタイルを置きまくろうと決意。
ほとんどお金に困ることもなく、盤面を見ても分かるように力技で押し切った感じ。
2人プレイでここまで盤面が埋まることは今までなかっただけに、完全にプレリュード・カードの影響。
という感じで拡張「プレリュード」を2人で7戦プレイした段階で思ったこと、気づいたことは以下の通り。
・基本のみと比べると、かかるラウンド数は-1〜-2くらい(12~13ラウンド)。プレイ時間はほぼ同じか、やや長くなった。
→おそらく、プレリュード・カードの効果でパワーアップして開発自体は早く進むようになったけど、裕福になったぶん、出来ることが増えてその処理に時間がかかっているのだと思う。
・新規企業はどれも特徴的で新鮮。ヴィトールは最初に褒賞を立てるという無茶っぷりがいいし、ポイント・ルナは地味だけどタグが2つあるのは重宝する。バレー・トラストは反則的に強い。
→強さを感じた順に並べると、「バレー・トラスト>>ポイント・ルナ≧ヴィトール>城星マーズ>ロビンスン産業体」かな。
・そんな新規企業を旧企業で迎え撃つのもまた楽しい。35枚あるプレリュード・カードとの組み合わせで、旧企業もこれまでになかったような力を発揮する。
・ただ、そのプレリュード・カードはどれもかなり強力な効果があるので、ゲーム性が結構変わる。
→まず、お金は余るほど産み出せる。ストレスなくやりたいことをやれる楽しさの反面、例えば23金・25金を支払って緑地や都市をどんどん置けるようになるので、盤面がカオスに。1人がタイル配置に走り出すと、それに追随しないと太刀打ちできなくなる可能性が…(なんというか、『カルカソンヌ』で誰かが草原に寝っ転がったら、みんなそれ以降どんどん寝っ転がりだす…という感じに近いかも)。先を読みつつ財布と相談してカードを厳選して購入・プレイし、徐々に企業の力を上げていく…というキリキリする感じはだいぶ薄まった気も。
・この拡張を入れる前の自分の勝率は3割くらいだったのに、突然7戦6勝(勝率8割5分!)。これはやっぱりゲーム性が変わったからなのかなと…
妻の強み:自分より先を見越して戦略的にプレイできるが、タイル配置は苦手
私の強み:妻よりタイル配置は得意だけど、行き当たりばったりかつ運がない
→今回の7戦で感じた「タイル配置合戦になりがち」「お金があるから何でもできる」というのはまさに基本セット時から求められる要素が反転しているわけで、勝率の逆転もまぁ納得…。
・褒賞・称号の争いが熾烈に。
→企業の成長スピードが速いこととプレリュード・カードの効果で、油断していると称号はあっという間に取られてしまう。また褒賞は、相手が設立したものでも積極的に狙っていけるようになった。設立したプレイヤーがそのまま獲得できる率が少し減った。拡張マップである「ヘラス&エリシウム」も含めるとバリエーション豊かな褒賞・称号合戦が楽しめる。
・特に強いと思ったプレリュード・カードは、「超巨大小惑星」(気温+3、-5MC)、「企業帝国」(MC産出+6、-6MC)、「金属企業」(MC産出+1、建材産出+1、チタン産出+1)、「ガリレオ衛星採掘権」(チタン産出+2、-5MC)…あたり。
・「カードを引ける系のカード」が有用。お金に余裕があるので、たくさんカードを引けると強い。
テラフォーミング・マーズ拡張 ヘラス&エリシウム 完全日本語版
- 出版社/メーカー: アークライト(Arclight)
- 発売日: 2018/08/30
- メディア: おもちゃ&ホビー
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ひとまずこんな感じ。
もちろん、プレイを重ねればまた違った側面が見えてくるかもしれないし、これはあくまで我々2人のプレイスタイルに基づいた結果と感想ですので、あしからず…。
まだ使っていないプレリュード・カードもたくさんあるので、早くもっと遊んでみたいな!
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↓ 今回遊んだ基本セットと拡張2種は、駿河屋でも発売中。
ボードゲームテラフォーミング・マーズ ~火星地球化計画~ 完全日本語版 (Terraforming Mars)
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ボードゲームテラフォーミング・マーズ 拡張 ヘラス&エリシウム 完全日本語版 (Terraforming Mars : Hellas & Elysium)