ボードゲーム『アールライバルズ』感想
超シンプルルールだけど、一手一手が“対話”のような面白さ
「(海上封鎖は)新しい言語なんだ! 大統領(ケネディ)はこれでフルシチョフとコミュニケーションを取っているんだ!」(映画『13デイズ』より)
唐突にこんなことを思い出してしまうくらい、このゲームはカードによる“対話”。
付き合いたてのカップルから、お互いを知り尽くした老夫婦、米ソ首脳まで恐らく対応の、「相手の考えを深読みするコミュニケーション・ゲーム」
さくさくカードを出してプレイすることも出来るけれど、やっぱりとことん考え抜いて遊ぶのが面白い。
自分の出したいカードを考え、でもそれを相手が予想しているかもと疑い、ならば裏をかいてこっちにしよう、いや相手はそこまで読んでいるかもしれない…と巡り巡って出したカードが相手と同じ、などということが起こり得て、大盛り上がり。お互い同じ思考をしていたことが分かったり、完全に出し抜かれたりと、たった8枚のカードに一喜一憂。
残りの手札も考えながら、一手一手そんな心理戦を堪能できる。
初対面の相手とより、ある程度知っている者同士、そして考えることが好きな人との方が楽しめる気がします。
思考性 ★★★★★★★☆☆☆
ジレンマ ★★★★★★☆☆☆☆
インタラクション ★★★★★★★★★☆
ギャンブル性 ★★★★★★☆☆☆☆
運要素 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
テーマ ★★★☆☆☆☆☆☆☆
コンポーネント ★★★★★★☆☆☆☆
重さ ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
総合評価 ★★★★★★★☆☆☆
(こんなに褒めておいて評価が★7なのは、さすがに何十回もやると飽きるから…)